英語には「使役動詞」といって、
「誰かに何かをさせる」「誰かに何かをしてもらう」
という働きをする動詞がいくつかあります。
「 let」「make」「 get」
「 have」「 help」
などが代表的なものです。
目次
使役動詞の基本のニュアンス
一つずつ詳しく見ていく前に、
最初にザッとそれぞれのニュアンスを
ご説明すると:
「let」 〜させてあげる。
「make」(強制的に)〜させる。
「 get」(説得やお願いをした結果)〜させる。
「 have」 〜させる、〜してもらう。
「 help」〜することを助ける。
と、なります。
「 have」の代わりに「get」を
使うとカジュアルな感じになります。
また、「get」代わりに「make」
を使っても文章全体の意味は
ほぼ同じ意味になる場合もあります。
ケース バイ ケースである事が多く、
使役動詞の使い分けは、
どんどん使いながら、ニュアンスを
体で感じ取っていくのが一番です。
それでは詳しく見ていきましょう。
使役動詞「Let」の使い方
Let は「したいことをさせる」
という意味です。
誰かが何かをやりたがっている時、
それをやらせてあげる、許可する
といった感じです。
Allow = 許可する
Permit = 許可する
に代わる言葉で、
これらの言葉よりも
カジュアルになります。
Let は過去形・過去分詞形
共に現在形と変わらず let です。
例文としては:
私は子供たちに暴力的な映画は見せません。
I don’t let my kids watch violent movies.
中に入れてよ!
Let me in!
(〜させてよ!という
許可をもらう時も let
が使われます。)
文章の作り方は
let + 目的語 + 動詞の原形
です。
使役動詞「Make」の使い方
Makeは「誰かに何かをさせる」という
意味ですが、かなり強制的な響きが
あります。
Force = 強制
Require = 要求
に代わる言葉です。
Makeの過去形・過去分詞形は
共にmadeです。
例文としては:
母は私に台所の掃除をさせました。
My mother made me clean the kitchen.
彼女の上司は、彼女に残業をさせました。
Her boss made her work overtime.
文章の作り方は
make + 目的語 + 動詞の原形
です。
使役動詞「Get」の使い方
Get は Make と同じく
「誰かに何かをさせる」という
意味ですが、Makeほど強制的
ではなく、相手に説得やお願いをした結果
その人がやることになった
というニュアンスです。
という理由から、
「誰かに何かをしてもらう。」
により近い場合もあります。
Convince = 説得する
に代わって、カジュアルな言い方を
したい場合に使われます。
Get の過去形・過去分詞形は
got・gotten
です。
彼は宿題を先にやらせなさい。
(宿題を先にやるように彼に言いなさい。)
Get him to do his homework first.
私は彼にコンピューターの修理をしてもらいました。
I got him to repair my computer.
修理をお願いした結果、
やってもらうことになった、
という意味合いです。
文章の作り方は
get + 目的語 + to + 動詞の原形
です。
動詞の原型の前に to が入る事を
お忘れなく。
使役動詞「Have」の使い方
Have は Make や Get
と同じように
「誰かに何かをさせる」という
意味があります。
ニュアンスとしては、Makeのように
「強制的」ではなく、また Getのように
「お願い」の結果でもなく
「そうしてもらう事が自然・当然」
という場合に多く使われます。
Haveを使った文章には、
色々な意味やニュアンスがあるので
日本語に訳す場合は
「〜させた。」だけでなく
きちんと意味やニュアンスを反映させた
日本語訳にしましょう。
Have の過去形・過去分詞形は
共にhadです。
後から秘書に電話させますね。
I will have my assistant call you later.
私は車を修理してもらいました。
I had my car fixed.
例文で示したように、文章の作り方は
2種類あります。
have + 目的語 + 動詞の原形
I will have my assistant call you later.
「誰かに何かをさせる」の構文。
have + 目的語 + 受動態(過去分詞)
I had my car fixed.
「〜してもらう。」の構文、
です。
使役動詞「Help」の使い方
Help は
「手助けして〜させる」という
意味があります。
Assist = 手助けする
よりもカジュアルな言い方
となります。
Help の過去形・過去分詞形は
共に helped です。
彼は箱を運ぶのを手伝ってくれました。
He helped me carry the boxes.
He helped me to carry the boxes.
寝る前の読書はリラックスする助けとなります。
Reading before bed helps me relax.
Reading before bed helps me to relax.
例文で示したように、文章の作り方は
2種類あります。
help + 目的語 + 動詞の原形
help + 目的語 + to + 動詞の原形
動詞の原形の前の to は
入れても入れなくても
同じ意味となります。
口語では to を入れない
カジュアルな言い方が多くされます。
5つの代表的な使役動詞の使い方
いかがでしたか?
使役動詞を使いこなせると
表現の幅が確実に広がります。
どんどん使ってみて下さい!
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