「Wouldって英会話の中でよく聞くんだけれど、
使い方がよくわからない。」
って方、多いのではないでしょうか?
ネイティブはWouldを使うことによって、
自分の言いたいことに微妙なニュアンスを与えたり、
聞こえ方を調整したりします。
この記事では、Wouldという役割を4つ分けて、
例文を使って英会話初心者の方にも
分かりやすくご説明します。
この記事を読み終わる頃には、
きっとWouldに対する疑問が消え
今日から使えるようになり、
あなたの英語が更にネイティブっぽくなります。
目次
Wouldの5つの特徴
まずwouldのすべての使い方に共通する
5つの特徴を見てみましょう。
- Lは発音されない。
Wouldのスペルに含まれるLは発音されません。
木のWood、と同じ発音です。
- Wouldは助動詞Willの過去形である。
助動詞と言えばWillの他にも、
May、Must、Canなど色々とあるのですが、
助動詞とは名前の通り「動詞を助ける言葉」、
動詞の意味を少し変化させる言葉です。
例えばI swim. 「私は泳ぎます。」を、
I can swim.「私は泳ぐことができます。」と、このように
動詞の意味に少し変化をもたらすのが
助動詞の働きです。
- Wouldは主語の後に来て、形は変わらない。
I would、He would、It would、You would、 We wouldのように、
主語が何であってもwouldの形は変わりません。
- I would は省略されてI’dとなることが多い
口語ではほとんどの場合、I wouldではなく、
I’dと省略されてます。
Wouldの4つの使われ方
それでは、wouldの最も一般的な使い方を4つ見てみましう。
過去のグループ
英語には「時制の一致」という大原則があります。
これは、
主節(主になる部分)が過去だと他の部分も過去の表現になる
というルールです。
次の例文をみてください。
He says he will do his best.(かれはベストを尽くすと言う)
He said he would do his best.(かれははベストを尽くすと言った)
このように、主節で使われている動詞(says)が過去形(said)になれば
willも過去形wouldにする必要があります。
これは、wouldが willの過去形として使われる、
最も馴染みのある使用法だと思います。
もう一つ例文を見てみましょう。
I think she will come. (彼女は来ると思う。)
I thought she would come. (彼女は来ると思った。)
ここでも主節の動詞(think)が、
過去形(thought)になったので、
willも過去形wouldにする必要があります。
丁寧・控えめグループ
次はwouldを使い
文章を丁寧、または控えめな感じにします。
WillではなくWould を使う、
つまり現在形ではなく過去形を使うことにより、
現在と過去という距離感を生み出し、
ストレートになりすぎず
やんわりとしたニュアンスが生まれると言われます。
3つのカテゴリーに分けてご説明します。
A) 丁寧な質問の仕方
いかかですか?どうですか?など、
初対面の人やあまり親しくない人に、
何かを勧める時に使われます。
次の例文をみてください。
Do you want some coffee?
と、言うとこれは「お茶を飲む?」と、
親しい人たちの間で使われる、
とてもカジュアルな言い方になります。
それに対して、
Would you like some coffee?
と、言うとこれは「コーヒーはいかがですか?」
と、とても丁寧な言い方になります。
Would you like xxx? を、
このまま丸々覚えてしましょう。
「xxx はいかがですか?」と言いたい時に、便利ですね。
そして答え方は、
Yes, please. 「はい、お願いします。」
もしくは
No, thank you. 「いいえ、結構です。」
となります。
B) 丁寧な希望の表し方
次はWouldを使い
丁寧に希望を表します。
例えば、
レストランでハンバーガーを注文したい時、
I want a hamberger
と言うと、
「ハンバーガー頂戴!」になります。
家族や親しい友達の間ならこれでいいのですが、
知らない人やあまり親しくない相手には
ふさわしくありません。
そこでWouldを使います。
I’d like a hamburger, please.
I wouldを省略してI’dにします。
これで、
「ハンバーガーをお願いします。」
となります。
Please を最後に付けると更に丁寧になります。
他の例を見てみましょう。
水が欲しい時は、
I’d like some water, please.
となります。
I’d like xxxで覚えて、
「xxxをお願いします。」
と丁寧に言いたい時に使ってください。
C) 丁寧なお願いの仕方
何かを丁寧にお願いしたり、
依頼する時Willが使われて、
Will you help me, please?
「手伝ってもらえますか?」
と言われます。
そしてWould を使い、
Would you help me, please?
と言うと、更に丁寧になり、
「手伝って頂けますか?」
となります。
他の例文としては、
Would you repeat the question, please?
「質問を繰り返して頂けますか?」
Would you please walk the dog?
「犬の散歩をして頂けますか?」
と、なります。
D) 控えめな言い方
ここではWouldを加えることにより、
何々かもしれない、何々くらいかな、
とやんわり言うことになり、
断言することを避けます。
例えば、
She will not come.
は「彼女は来ない。」
と断言しています。
それに比べて、
She would not come.
は「彼女は来ないだろうなぁ。」
と、やんわりした言い方となります。
確信がないので、
断言することを避ける時に
wouldが使われるわけです。
同様に、
I’d say she’s about 30 years old.
「彼女は30才くらいだと思うよ。」
とか、
I’d say it takes about 2 hours to get to the station.
「駅まで2時間くらいだと思うよ。」
と、I’d say xxx で、wouldを使うことにより
「xxx くらいだと思う。」という、
確信はないからあくまでも推量で、
といった意味合いになります。
仮定のグループ
もし何々だったら、何々なのに、
という言い方は日本語でもしますよね。
仮定の話し、つまり現実の世界から離れた話しですね。
例えば、
If I were rich, I would buy a large house.
「もしお金持ちだったら、大きな家を買うのになぁ。」
ですね。
他の例文を見てみましょう。
If I were you, I wouldn’t buy that shirt.
「もし私があなたなら、そのシャツは買わないな。」
If I had more time, I would read more books.
「もしもっと時間があったら、もっと本を読むのにな」
If節の動詞はいつも過去形です。
前述のとおり、ここでも過去形を使い、
距離感を出しています。
現実離れした仮定の話しということで、
現実と仮想の世界の距離を表していると考えてください。
意思のグループ
ここではwillを使って意思を表す代わりに
would を使うことにより、
意志を直接的にではなくやんわりと
表します。
Wouldの後にnotを付け、
否定文(Would not)にすることで、
「〜する気がない。」という意味になります。
積極的に何かをするつもりがない、
協力的でない時に使われます。
例文を見てみましょう。
She does not help me.
「彼女は手伝ってくれない。」
に対して、
She would not help me.
「彼女は手伝う気がない。」
といった意味合いになります。
同様に、
He doesn’t tell me the truth.
「彼は真実を教えてくれない。」
に対して、
He wouldn’t tell me the truth.
「彼は真実を教える気がない。」
となります。
というわけで、
Wouldの使い方を4つご紹介しました。
Wouldの使い方はまだ他にもありますが、
今回ご紹介した4つの使い方は、
最も頻繁に使われるものです。
Wouldが使いこなし、
動詞の意味に幅を持たせると、
表現の幅も広がります。
この記事を参考に、ぜひあなたの英会話に
役立ててみてください。
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