英語の上達が遅くて悩んでいる方いませんか?
「コツコツと何年も勉強しているのに、全く上達が感じられない。」
「文法もわかるし、単語もかなりの数を知っているのに、
いざネイティブと向き合うと、思うように英語が口から出てこない。」
そんな悩みをかかえている方は、たくさんいます。
私は30年以上アメリカに住んでいるので、
よくこのような質問を受けます。
「英語が上手にならないのですがどうしたらいいですか?」
「もっと早くちゃんと英語が喋れるようになるには?」
そんな時私がいつも言うのは
英語に関する考え方を変えてみませんか?
です。
英語があっという間にできるようになる魔法はありません。
でも、上達を妨げる考え方がいくつかあります。
あなたの努力の足を引っ張る、
“百害あって一利なし”の考え方で、
今すぐ取り除かれるべきです。
この記事では、その中から
最も大事な3つのことをご紹介します。
考え方を改めるだけで、
あなたの英語の上達がぐっと速くなることをお約束します 。
目次
【完璧に話さなくていけない!】
「英語を話すなら完璧に話さなければいけない !」
という完全に間違った考えを
私自身、長いこと持っていました。
そしてこの間違った考え方のせいで 、
私の英語の上達は随分遅れたと思います 。
大学の留学生としてアメリカに来てから
しばらくの間 、
私は完璧な英語を話すために
こんなことをやっていました 。
何か言いたいことを思いつく。
↓
文章を頭の中で組み立てる。
↓
文法に間違いはないか確かめる。
↓
言う。
当然のことながら 、
そんなことをやっていたら
ネイティブの会話にはついていけず 、
結果、言いたいことはたくさんあるのに
言えずに終わりました。
大学では
積極的に発言を求められる
参加型のクラスが 多かったのですが 、
そこでも私は 答えがわかっているにもかかわらず 、
「英語を間違ったらどうしよう」
と発言できずに終わりました。
外国人のクラスメイトが 、
私よりもっと下手な英語で
平気で発言しているのを見て
なんで私はあの人たちのように
「つたない英語でも、のびのびと発言できないのかな」
と、悔しく思っていました。
日本人の完璧主義は 素晴らしいことです。
完璧を追求する精神から、
世界に誇れる様々なものを 作り上げてきました 。
でも英語の勉強をしている人にとって、
この完璧主義というのは邪魔になります 。
何年勉強したって、完璧に話せるようにはなりません 。
ネイティブですら 、
文法を間違ったり 、単語のスペルを間違ったり、
と完璧な人などいないのです。
もっとリラックスしてください。
あなたが英語を間違えても、誰も何とも思いません 。誰も覚えていません 。
どんどん話す → どんどん間違う → どんどん上手になる。
これが上達への近道です。
どんどん話して、
どんどん間違えましょう。
間違えれば間違えるだけ、その分上手になりますよ。
【英語が下手でごめんなさい、のメンタル】
海外に行くと
周りのみんなが完璧な英語を話している
と誤解されがちですが、
そんなことは全くありません 。
特にアメリカは移民の国で 、
英語がほとんど話せない人に
日常的に出会います 。
でもなぜか、
私が海外で知り合う日本人の多くは(昔の私も含めて)
自分の英語が下手であることを
申し訳なく思います。
私たちは日本語を話して育ったのだから 、
最初から英語が上手に話せないのは
当たり前のことです。
でもなぜかそれが悪いことのような気がして 、つい消極的になって 、
「聞き返したら悪いかなとか」
「うまく話せないとイライラさせてしまうかな」
などと思ってしまうわけです。
言葉は悪いのですが 、
もっと開き直る必要があります 。
私は日本人で日本語を話します 。
英語は今勉強中です 。
まだあまり上手ではありませんが 、それが何か ?
というぐらい 堂々としていていいのです。
わからないことは素直に聞き返し 、
「教えてくれてありがとう」 、
という態度を示します 。
決して 「英語が分からなくてごめんなさい」
と、いう態度を取る必要はないのです 。
気持ちをゆったりと、
リラックスして英語に向き合いましょう。
【英語のための英語の勉強】
もし私が 、
「あなたが今英語を勉強しているのは、英語が上手くなるためじゃない」
と言ったらどう思いますか?
「そんなのおかしい 。英語が上手になるために英語を勉強してるに決まってるじゃないか!」
と思われますか?
もしそうだとしたら、
それがあなたの英語の上達を遅らせている
理由の1つかもしれません。
その理由を説明する前に 、
もう1つ質問させてください 。
そしてその質問には考えずに即答してください 。
では行きます。
あなたは何のために英語を勉強しているのですか ?
はい、即答できましたか?
結論から言って 、
あなたが何のために英語を勉強していても 、
その理由はなんでもいいのです 。
人それぞれです。
それよりも即答できない、理由がはっきりとしていない、
としたらそれは問題です。
英語というのは 、
短期間ですぐ身につくものでなく
それなりの時間がかかります。
努力を続けるには、
英語を勉強する理由がはっきりしていないと無理です。
最後にもうひとつ質問します。
自分が今 、
ネイティブ並みに英語が上手になったと仮定します 。
そして目を瞑ってみてください。
あなたはどこで 、誰と 、何を話していますか?
その姿こそが 、
あなたの求めている未来であり、
あなたが英語を勉強する理由ではないでしょうか ?
英語はあなたの夢を叶えるための道具です。
大工さんの道具のように。
そして大事なのは、その道具を使って何を作るかです 。
つまり英語を使って何をするのかが大事であり、
決して立派な英語を話すことが
最終目的ではないはずです。
大工さんにとって立派な道具を持つことが
最終目的ではないように 。
毎日英語の勉強を始める前に、
目を閉じて、
あなたの欲しい世界を思い浮かべてください。
英語を勉強するにあたり、
これが何よりものモチベーションとなるはずです 。
というわけで、
あなたの英語の上達を妨げる3つの考え方、
いかがでしたでしょうか?
勉強の手をちょっと止めて、
考えてみてくださいね。
あなたの英語がグングン
上達していくことを願っています。
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