英語のリズム 1 – あなたの英語は英語らしく聞こえる?

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「自分の話す英語が今一つ英語らしく聞こえない。」

「ひとつひとつの単語の発音は正しいはずなのに、なぜか英語らしくない。」

というお悩みをよく聞きます。

 

私はアメリカに住んでいるので、

非ネイティブの英語をよく聞くのですが、

英語がうまいなと思う人たちに

共通することが一つあります。

 

それは、

英語特有のリズムで話している

という事です、

 

必ずしも文法が完璧であったり、

単語をたくさん知ってるわけではありません。

 

では、その英語特有のリズムとは何なのか、

どうしたらそれを身に着けることができるのか、

ご説明したいと思います。

 

ちょっとしたコツを理解して実行するだけで、

必ず皆さんの英語が

今日からもっと英語らしく聞こえるように

なることをお約束します。

 

 

目次

日本語と英語のリズムの違い

 

日本語は平坦で、単調に話される言語です。

 

それに対して

英語は全く平坦ではありません。

 

速くなったり遅くなったり、

強くなったり弱くなったり

高くなったら低くなったり

と、一文の中でも

これらの変化が聞かれます。

 

そしてまさにこの変化が

英語のリズムを作り出しています。

 

それでは、どのような法則に従って話すと

このリズムが作り出せるのでしょうか?

 

英語のリズムを決める鍵

 

結論から言いますと

英語のリズムは

どこにストレス(アクセント)を置くか

で、決まります。

 

ストレスとは、強く発音される音です。

アクセントとも呼ばれますが、

アクセントには訛りという意味もあるので

ここではストレスと呼びます。

 

さらに、ストレスを置く言葉は強いだけでなく、

高く、長く発音されます。

 

こうして、

ストレスの置かれる言葉と、置かれない言葉との発音の違いで

リズムが作られるわけです。

 

この後すぐ音声で聞いて頂きます。

 

それでは

どの言葉にストレスが置かれるのでしょうか?

 

それには、

内容語と機能語

というものを理解する必要があります。

 

内容語と機能語

 

全ての単語は、内容語か機能語のどちらかに分類されます。

 

内容語

  • それだけで意味のある言葉(文章の中で大事な言葉)
  • I、Pen、Waterなどの代名詞・名詞、Play、Eatなどの動詞、Pretty、Busyなどの形容詞、Very、Almostなどの副詞
  • ストレスが置かれる
  • 強く、高く、長く発音される

 

機能語

  • サポート役で、それだけでは意味がない言葉 (内容語ほど大事でない言葉)
  • At、On、Withなどの前置詞、そしてThe、Aなどの冠詞
  • ストレスが置かれない
  • 軽く、素早く発音される

 

例文を使ってご説明します。

 

My father has been living in the house.

私のお父さんがその家に住んでいます。

(過去のどこかの時点から、今に至るまで住んでいるという意味。)

 

この例文ですと、

内容語は

  • father
  • living
  • house

 

機能語は

  • My
  • has
  • been
  • in
  • the

 

そしてこれらを発音する際、

内容語は強く、高く、長く、

そして

機能語は軽く、素早く発音されるといことです。

 

それでは実際に聞いてみてください。

 

 

My father has been living in the house.

 

内容語にストレスが置かれていたのが

お分かりになりましたか?

 

それに対して機能語は、

軽く、ほぼ繋がって聞こえたのではないでしょうか?

 

次はもう少し大げさに

内容語にストレスを置いて

言ってみましょう。

 

 

My father has been living in the house.

 

それでは次は、

日本語風に平坦に言ったものと、

英語のリズムで言ったものを

続けてお聞きください。

 

 

My father has been living in the house.

 

これで、文章の中のどの単語にストレスを置くべきか、

おわかり頂けたと思います。

 

そしてそのストレスの置き場が

英語のリズムを作るということです。

 

 

全ての内容語は同格なのか?

 

さて最後にもう一つ、

英語のリズムに影響を与えることを

お話しします。

 

それは、いくつかある内容語のうち、

自分が一番強調したいと思っている単語に

一番強くストレスを置くということです。

 

つまり

内容語は全て等しくストレスが置かれるわけではない、

ということです。

 

内容語のどれを一番強調するかによって、

文章のニュアンスが微妙に変わってきます。

 

今回の例文には3つの内容語がありました。

  • Father
  • Living
  • House

 

お聞き頂いた音声は

fatherに一番強いストレスが置かれているように

聞こえましたか?

 

私はfatherお父さんがこの家に住んでいる、

他の誰でもなく、お父さんが

ということを強調したかったので

fatherに一番大きいストレスを置きました。

 

もし、住んでいる、を強調したかったら、

訪ねてきたのではなく、住んでいるのだということを

強調したかったら

livingに一番大きなストレスを置きます。

 

二つの文章を聞き比べてください。

Faterにストレスが置かれる場合

 

Living にストレスが置かれる場合

 

このように、どの内容語が一番強調されるかで、

話し手が一番に伝えたいメッセージは何か

がわかります。

 

逆に言うとストレスを置く場所を間違えると、

違った意味合いに取られてしまうということです。

 

そして

一番強いストレスを置かれなかった残りの内容語には、

少なめのストレスがかけられますが、

機能語に比べるとずっとはっきり発音されます。

 

こうやって文章全体にメリハリがつき、

自然な英語のリズムが生まれます。

 

 

簡単にまとめますと、

  • 英語のリズムはストレスによって作られる
  • 単語は内容語と機能語に別れる
  • 内容語にストレスの置かれる
  • 内容語の中でも一番大事なものに、一番大きなストレスが置かれる

 

ということです。

 

これらを意識して

色々な文章を実際に言ってみてくださいね。

 

きっと英語らしい英語に聞こえてくるはずです。

 

 

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